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シャドーイングは、英語の音声を聞き、その音声を即リピートするという学習方法を指します。まるで影のように音声に寄り添ったような形で発声を行うことから、「シャドー」という名称がついています。これは、もともと同時通訳者を目指す人向けのトレーニング方法として活用されているものです。
はじめに、英文の聞き取りだけを行います。この時には、英語の音声の内容を理解することを意識しましょう。もしわからない単語があったとしても、まずは自分の耳と知識のみを使ってリスニングに取り組む点が特徴です。
続いて、1回目のシャドーイングを行います。聞こえる英文を真似しながら発音を行います。また、この時には自分の音声の録音も行ってください。また、もし音声の中に聞き取れない単語があった場合にはメモしておきましょう。
シャドーイングを行っている時に録音した自分の音声と、元の音声を比較します。この作業によって、英語らしい発音ができていないところに気づくことがあるかもしれません。そのような場所は、ピンポイントで修正を行います。
録音した音声の確認を行った後は、スクリプトを確認します。ここでは、英文の意味や内容などをつかめるようにしっかりと読み込んでいきましょう。さらに、発音やアクセントも確認するとともに、もしわからない単語を書き出していた場合には、スクリプトでしっかりと見直しておきます。
最後に、2回目のシャドーイングを実施します。この段階では、スムーズにシャドーイングが行えるように意識します。最初のシャドーイングよりもしっかりと意味を考えながら発声を行いましょう。また、聞き取った英文のなかに使えそうな定型文があればぜひ書き出しを行ってみてください。
シャドーイングでは、まず音声の英語をしっかりと聞き取ることがポイントとなってきます。はじめなかなか聞き取れず、理解できないままシャドーイングを行っていても、徐々に聞き取れる単語が増えていくでしょう。この繰り返しによって、リスニングの力をつけられます。
シャドーイングにより、聞いた英文を繰り返すといったトレーニングを行うことによって、自分の中で英語の定型文を増やせます。すると、英語での反応スピードを上げられます。そのためにも、ビジネスやレクリエーションなどのように、幅広い分野での会話文を使ってシャドーイングを行うといった点を意識すると良いでしょう。
シャドーイングのトレーニングをたくさん行うことによって、独特の英語の発音を認識しやすくなります。具体的には、連結・同化・脱落といった特徴についても聞き取れるようになり、さらに英語らしい発音の習得も可能となっていくはずです。
場合によっては、間違った発音が身についてしまう可能性があります。これは、発音・単語といった基礎的な知識が身についていないため。その状態でシャドーイングを行ってしまった場合には、間違った発音がそのまま定着してしまいます。また、英語の音の聞き取りについてもなかなかできるようにならないといった問題が出てきてしまいます。
シャドーイングを行っている中で、自分はうまくスピーキングができていると感じてしまう場合があります。お手本の英語のすぐ後に発音することから、ネイティブ並みの早さで英語が読めているように感じるかもしれません。そのため、実際のところ英語が本当に上達しているかどうかわかりにくいといえます。
そのため自分の発音を録音し、後から聞き直してしっかりと発音できているかどうかを確認することが大切です。