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こちらのページでは、英会話習得までにどれくらいの時間が必要なのか、またどのような勉強方法がおすすめなのか、という疑問にお答えしています。
英会話を学ぼうと思った時に、英語学習に必要な時間はどれくらいなのかと疑問に思う方もいるでしょう。
例えば米国FSI(外交官養成局)の資料によると、英語ネイティブアメリカ人がゼロから日本語を習得しようとした場合には、「2200時間」が必要になるとされています。
この理論からすると、日本人がゼロから英語を学ぶために必要とされる時間も「2200時間」が必要であると考えられます。ただし、日本人は幼少期や学生時代に英語を学ぶ時間は「1000時間ほど」といわれていますので、社会人になってから英語を習得しようと考えた場合には「1200時間ほど」の勉強時間が必要と考えられています。
ただ、上記の理論で出てくる「米国FSI」とは、外交官を育成する機関です。そのため、日本語を学ぶために必要とされる「2200時間」は、外交官レベルの人材が日本語を習得するために必要な時間と考えられます。
英語を習得するために必要な時間は、もともと持っている学力や目標とする英語力が大きく関係してきますので、上記の理論については、あまり意識しすぎないほうが良いといえるでしょう。
英語を習得するために必要な時間は、上記でご紹介した通り現状の英語力と目標とする英語力によって変わってきます。そこで、参考までにTOEIC®のスコアと英会話力の相関について紹介します。一般的に、英会話力については明確な基準はありませんが、ひとまずの目安にすることはできます。
レベル | TOEICスコア | 評価(ガイドライン) |
---|---|---|
A | 860 | Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる 自己の経験の範囲内では、専門外の分野の話題に対しても十分な理解とふさわしい表現ができる。 Native Speaker の域には一歩隔たりがあるとはいえ、語彙・文法・構文のいずれをも正確に把握し、流暢に駆使する力を持っている。 |
B | 730 | どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている 通常会話は完全に理解でき、応答もはやい。 話題が特定分野にわたっても、対応できる力を持っている。業務上も大きな支障はない。 正確さと流暢さに個人差があり、文法・構文上の誤りが見受けられる場合もあるが、意思疎通を妨げるほどではない。 |
C | 470 | 日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では 業務上のコミュニケーションができる 通常会話であれば、要点を理解し、応答にも支障はない。 複雑な場面における的確な対応や意思疎通になると、巧拙の差が見られる。 基本的な文法・構文は身についており、表現力の不足はあっても、ともかく自己の意思を伝える語彙を備えている。 |
D | 220 | 通常会話で最低限のコミュニケーションができる ゆっくり話してもらうか、繰り返しや言い換えをしてもらえば、簡単な会話は理解できる。 身近な話題であれば応答も可能である。 語彙・文法・構文ともに不十分なところは多いが、相手がNon-Nativeに特別な配慮をしてくれる場合には、意思疎通をはかることができる |
E | - | コミュニケーションができるまでに至っていない。 単純な会話をゆっくり話してもらっても、部分的にしか理解できない。 断片的に単語を並べる程度で、実質的な意思疎通の役には立たない。 |
例えば、スコア250点程度から500点程度まで英語力を上げると考えたとしましょう。この場合、「通常会話で最低限のコミュニケーションができる」というレベルから、「日常生活のニーズを充足できる。また、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる」というレベルを目指すことになります。
この場合は、一般的には700時間程度の勉強が必要であるといわれていますが、まずはとにかく無理をせず、自分のレベルにあった学習方法を取り入れるという点が大切です。そして基本的な文法知識や単語力を身につけるところから始めると良いでしょう。
続いて、TOEIC700点レベル、すなわち「どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている」というレベルを目指す場合については、TOEICに特化した学習に絞って進めていくと良いでしょう。また、参考書や問題集にはあれこれ手を出さずに、可能であれば厳選した1冊に絞ることによって、効率的に学習を進めていくことができます。
ちなみに、TOEIC250点から700点台まで伸ばすためには、1150時間程度の学習時間が必要といわれていますが、やはり勉強方法などにより必要な時間も変わってくるでしょう。
「Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる」とされているTOEIC900点レベルの得点を目指す場合を考えてみましょう。例えばTOEIC250点程度から900点台まで得点を伸ばすためには、1750時間程度と非常に長い勉強時間が必要になるといわれています。
ここまで勉強を継続するためには、勉強方法にも工夫が必要になります。同じことを繰り返していると、だんだんと飽きてしまいますから、例えば「リスニングを重視する日」「単語を覚える日」「リーディングを重視する日」といったように、バリエーションをつけながら勉強をしていくことがおすすめです。また、時には休息を入れながら、飽きずに継続できるように工夫をしていきましょう。
こちらのページでは、英会話を習得するために必要な時間について紹介してきました。繰り返しになりますが、英会話を習得するまでの時間は、元々の英語の能力と目指すレベルによって大きく変化します。
時にはひとりで勉強することに限界を感じることもあるかもしれませんが、そのような場合になどにはオンライン英会話や英会話教室を利用するのがおすすめです。ぜひ、自分のレベルと目的に合ったスクールを探してみてください。